コンサート情報_講師(古田 葵先生)


【 第1回 奈良モーツァルトフェスティバル Nara Mozart Festival 2021 】に 
古田 葵先生が、奈良モーツァルトフェスティバル管弦楽団員として出演します。

《コンサート情報✍》


2021年7月16日(金) 18:30~
【 第1回 奈良モーツァルトフェスティバル 】
やまと郡山城ホール 小ホール
日時/2021年7月16日(金)18:30開演(18:00Open)
場所/DMG MORI やまと郡山城ホール 小ホール
入場料/¥3,000
〜モーツァルト没後230年記念〜

『 奈良モーツァルトフェスティバルは、
奈良及び日本のクラシック音楽文化振興を目的として開催いたします。』

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⚫︎オールモーツァルトプログラム
《第1部》
・交響曲 第17番 ト長調 K.129
・ヴァイオリン協奏曲 第1番 変ロ長調 K.207
  ヴァイオリン独奏 水口真緒

《第2部》
・フルート協奏曲 第1番 ト長調 K.313
  フルート独奏 谷 敏子

・モテット『踊れ、喜べ、幸いなる魂よ』 K.165
  ソプラノ独唱 池田路子

●演奏
・指揮/西村恵一
・コンサートマスター/磯辺 陽
・奈良モーツァルトフェスティバル管弦楽団
《ヴァイオリン》
磯辺 陽、串田えがく、駒木愛弓、寺川 碧、取田悠希、古田 葵、山田聖華、水口真緒

《ヴィオラ》
上川忠昭、岸野有加利、河原結花

《チェロ》
西川彩乃、藤原克匡

《コントラバス》
森あずさ

《オーボエ》
長島 徹、鈴木麻梨奈

《ホルン》
大西花奈、大宮徳子

●感染症対策:
マスク着用、ご入館時の検温、消毒、緊急連絡先のご記入

●チケットお申込:
古田まで
コチラから電子予約も可能

葵先生からのコメントです🎤
存分にモーツァルトを味わえる、オールモーツァルトプログラム。
モーツァルトと聞くとどうしても堅苦しいイメージがあるようですが、
私はモーツァルトの天真爛漫さが大好きです。
色々な人の表情や風景が鮮やかに見えてくるところ
自然体で、テクニックだけに走る押しつけがましさがないところ
ノリツッコミ多彩な旋律と旋律の掛け合い・・・
「何でやねん」「どないやねん」とぶつぶつ歌いながら練習しているので、
練習後は明るい気持ちになります(笑)
下記、今回のプログラムがより身近になるように、曲目とあわせて紹介しています。

▶曲目参考:Mozart con grazia
モーツァルト好きな方が「モーツァルト作品目録」と「年代記」を中心に、人間モーツァルトの全体像を史実に基づいて紹介、編集されているウェブサイトです。
背景など分かりやすく記載されており、よりモーツァルトやモーツァルトを取り巻く環境が目に浮かぶようでした。
Mozart con graziaさんより抜粋で紹介させて頂いております✍


Wolfgang Amadeus Mozart – Violin Concerto No. 1 in B flat major KV. 207
Gidon Kremer, violin – Wiener Philharmoniker – Nicolaus Harnoncourt, conductor.

ヴァイオリン協奏曲 第1番 変ロ長調 K.207
Ⅰ.Allegro moderaro 変ロ長調 4/4 ソナタ形式
Ⅱ.Adagio 変ホ長調 3/4 ソナタ形式
Ⅲ.Presto 変ロ長調 2/4 ソナタ形式

「1773年3月13日、3回目のイタリア旅行からザルツブルクに帰ったモーツァルトは、すぐに交響曲を相次いで(第22番から第30番まで)書き始めた。
その中にポツンと一つヴァイオリン協奏曲が作られた。
作曲の動機は不明で、①自身で演奏するため ②宮廷楽団のヴァイオリン奏者ブルネッティのために ③他 と言われている。

モーツァルトの(真作とされる)ヴァイオリン協奏曲は5曲あり、第2番以降はすべて1775年に集中している。
その中で、この第1番はほかの4曲とは違った雰囲気をもっていて、若いモーツァルトの瑞々しさを感じる。
1774年から75年にかけてモーツァルトはフランス風のギャラントリーに傾倒してゆくが、この作品は時期的にその前に位置していて、イタリア風のほとばしる流れで始まり、独奏ヴァイオリンがのびのびと歌う展開に心踊る。

モーツァルト自身は単に名人芸を見せることを軽蔑していたため、逆に彼のヴァイオリン協奏曲を上手に弾くのは難しい。
これらの作品では、完璧なテクニックと華やかさだけでは不十分であり、何よりも思慮深く感受性豊かな音楽性が必要である。」

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W.A. Mozart: Exsultate, jubilate (KV 165)
Julia Lezhneva, soprano
Helsinki Baroque Orchestra
dir. Aapo Häkkinen

モテット「エクスルターテ・ユビラーテ」『踊れ、喜べ、幸いなる魂よ』 K.165
Ⅰ.Allegro ヘ長調 4/4 ソナタ形式
Ⅱ.Andante イ長調  3/4 ソナタ形式
Ⅲ.Allegro ヘ長調 2/4 ロンド形式

「前年に作曲したオペラ『ルチオ・シラ』(K.135)で、主役のチェチーリオ役を努めたカストラートのラウツィーニのために作曲された。
この曲の成立については、3回目のイタリア旅行で滞在先のミラノからザルツブルクへ宛てた手紙に記されている。
この曲は、モーツァルトが17歳になるかならないかという少年の時に作曲された。
古今東西の名曲の一つに数えられた曲で、ラウツィーニは優れた歌手だったのだろう。
モーツァルトは優れた演奏家あるいは楽器があればその能力に応じた作品を書くことができたのである。
この曲は今日も、「野心的なソプラノ歌手に好んで歌われる」曲として非常によく知られ、また終曲「アレルヤ」が単独で歌われることもよくある。

ド・ニによれば、歌詞は公式典礼のものではないが、おそらく夕方に行われた盛儀の聖体降福式のためのモテットであったと思われる。
作品は3楽章から成り、第2楽章の前に短いレチタティーヴォが挿入された「イタリア風シンフォニアの形式(急・緩・急)をもった、独唱とオーケストラのためのカンタータ」である。」

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Wolfgang Amadeus Mozart Flute Concerto No. 1 in G major (K. 313)
Emmanuel Pahud
Berliner Philharmoniker

フルート協奏曲 第1番 ト長調 K.313 (K6.285c)
Ⅰ.Allegro Maestoso ト長調 4/4 ソナタ形式
Ⅱ.Adagio ma non troppo ニ長調 4/4 ソナタ形式
Ⅲ.Tempo di Menuetto ト長調 3/4 ロンド形式

「1777年9月23日、モーツァルトは母と二人で就職活動のためパリに向かってザルツブルクを出発し、途中10月30日、マンハイムに到着。
そこに4ヶ月半滞在したが、父から離れて自由な空気を思いっ切り味わっていた。
その地では選帝侯カール・テオドールが文化活動を奨励し、ドイツにおける文化全般の中心地を作り上げていた。
モーツァルトはマンハイム楽派の音楽に接し、歌手のアントン・ラーフ、フルート奏者ヨハン・バプティスト・ヴェンドリング、オーボエ奏者フリードリヒ・ラムなどと親しくなり、さらにまたアロイジア・ウェーバーに恋するようになった。
モーツァルトはその地で仕事にありつけることを願っていたが、夢がかなわず翌年3月、父に急かされるようにして、母と遠くパリへと旅立つことになる。
この曲はそんな中から生まれたものである。

この曲はオランダの芸術保護者で素人音楽家だったド・ジャンに注文されたものである。
そしてモーツァルトが、フルートを好かなかったので、いやいや作曲に着手したことをわれわれは知っている。
しかしこの作品をよく知れば知るほど、そんなことは感じられなくなる。
緩徐楽章(ニ長調)ははなはだ個人的ですらあって、むしろ非常に幻想的で非常に独特なものになったとも言える。
ために注文者はどうにも扱いようがなかったにちがいない。
そこでおそらくモーツァルトは、このアダージョ・ノン・トロッポの代りに、もっと簡単で、もっと牧歌的または素朴なハ長調のアンダンテ(K.315)を入れなくてはならなかったのであろう。

モーツァルトはフルートという楽器が嫌いだったと言い伝えられることになってしまったが、もしそれを本人が知ったら大笑いするかもしれない。
彼はどの演奏家にもちょうどピッタリ合うように曲を仕立て上げることができた職人であり、そのモーツァルトが書き残したフルート曲はどれも見事な出来映えであることを見ると、たとえ「気が乗らない」としても、単純に「嫌いだ」というわけではなかったに違いない。」

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交響曲 第17番 ト長調 K.129
Ⅰ.Allegro ト長調 4/4 ソナタ形式
Ⅱ.Andante ハ長調 2/4 ソナタ形式
Ⅲ.Allegro ト長調 3/8 ソナタ形式

「〔作曲〕 1772年5月 ザルツブルク
新大司教を祝う行事のために、完成させたらしい。 メヌエットなしの3楽章であり、前作「ハ長調 K.128」の双生児とも言われる。
したがって動機として3回目のイタリア旅行に備えたものとも考えられる。
第1楽章はリズムに工夫をこらした軽快なアレグロでモーツァルトならではの晴れやかさがある。
第2楽章は弦楽器がゆったりと歌う親しみやすい旋律で始まり、その歌を繰り返す。
そして終楽章はやはりホルンが奏する主題にもとづく狩の音楽風。 そのテーマは後の「ピアノソナタ K.576」第1楽章の主題にも現れることが知られている。」

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ヴァイオリニストで、座長&指揮の西村恵一さんと一緒に撮影頂きました。
是非、ならモツの清涼感を味わいに郡山城ホールまでお越し下さい♪